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「金融工学者 フィッシャー・ブラック」 ペリー・メーリング

金融工学者フィッシャー・ブラック金融工学者フィッシャー・ブラック
(2006/04/20)
ペリー・メーリング

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オプション価格を計算するブラックショールズ式をつくったフィッシャー・ブラックの伝記。

(日経BP社の内容紹介より)

金融工学の金字塔、ブラック=ショールズ式をマイロン・ショールズとともに開発し、金融の世界を一変させたフィッシャー・ブラックの波乱に富んだ生涯を描いた評伝。効率的市場仮説から資本資産評価モデル(CAPM)を経て、オプション価格の算出に使われるブラック=ショールズ式にたどりつくブラックの研究をその人間臭い側面と合わせて描き、ウォール街を一変させる「ファイナンス革命」の歴史と意味を問う知的ノンフィクション。



CAPMの理論を人生にも応用してリスクを分散し、見返り(リターン)が代償(リスク)を上回るなら、躊躇せず新しいことを試し、研究し続けたフィッシャー・ブラックの生涯を描いた本。

経済の知識があれば、研究プロセスがよく理解できて面白そうです。私は経済の知識があやふやなので、自伝として楽しみました。

目次

序 章 リスクの価格
第1章 知的好奇心の芽生え
第2章 未完成のアイデア
第3章 経済学教育
第4章 CAPMとともに
第5章 ブラック=ショールズの公式
第6章 マネー・ウォーズ
第7章 変動相場制
第8章 スタグフレーション
第9章 再び実業界へ
第10章 トレーダーの世界
第11章 一般均衡の探究
終 章  この世に変わらないものはない


「これは人生に応用できるかも!」というところをいくつか抜粋。

給与所得のリスクを減らしてくれる条件を整えておけば、長期にわたるリスク全体も減らせることになる。ただあいにくなことに、高所得を得るには専門的なスキルが必要である。そして、専門に特化することはリスクを増大させる。何らかの特殊な専門性の価値は、ごく短期間にがらりと変わってしまうことがあるからだ。



これに対する解決策は・・・

①複数分野を専門にする「分散化」

②状況に応じて柔軟に対応するため、論理的な思考や明晰な文章を書く能力など、何にでも応用できる能力をベースに職業を選ぶ。

③長期契約をする

記憶と計算は急成長中のコンピュータに任せ、自分は創造性を鍛えるほうがずっといい。考えることは人間だけである。だから人間はそれをすべきだ。



現実の世界はCAPM(市場は効率的だという理論)の世界とは違う。リスクのある株式市場だけに限ってさえ、CAPMと現実は違うのだ。なぜだろうか。ブラックは最終的にはこれを説明する三つのまともな理由に行き着く。情報収集にも経営にも営業にもコストがかかるため、これらに妨げられて現実は理想から乖離するというのである。ただし、実際に原因の大半を占めているのは、偶然、思慮の足りない規制、ファイナンスの知識不足など。



感想

天才と言われる人も紆余曲折があったのだな、しみじみ・・・。

仕事、研究熱心なフィッシャーブラックさんの3回の結婚生活のうち、一番うまく言った女性が、自分の仕事をもち、大らかな人だった、というのがなるほど納得です。

自分とは全く異なる分野のなおかつすごく優秀な人の伝記を読むと、人生のヒントが得られることがあります。思いつかないことだらけです。




いつも読んでくださってありがとうございます。

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