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「捨てられるホワイトカラー-格差社会アメリカで仕事を探すということ」 バーバラ・エーレンライク

捨てられるホワイトカラー―格差社会アメリカで仕事を探すということ捨てられるホワイトカラー―格差社会アメリカで仕事を探すということ
(2007/09)
バーバラ エーレンライク

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40歳のジャーナリストが自分の転職活動を描いたルポ。
個人的な話満載ではありますが、アメリカのホワイトカラー転職事情を垣間見ることができます。

目次

第1章 就職活動のためのコーチを探す
第2章 就職ネットワークの世界に踏み出す
第3章 新兵訓練を生き延びる
第4章 変身―外見を向上させるためのレッスン
第5章 神様とネットワーキング―教会主催の就職セミナー
第6章 もっと上を目指して
第7章 ついに「合格」となる
第8章 中流から下流へ


インドや中国などの賃金が安いところへのホワイトカラーアウトソーシングが盛んで、「頑張って仕事をし、経営学を学んできたような優秀な人」にもその影響がモロにきているという話です。

失業中のホワイトカラーを狙った産業である「キャリアコーチング」「就職ネットワーキング」「自己啓発」の怪しさ、危うさにも触れています。

キャリアコーチングを受けたときにすすめられた自己啓発本、成功の扉―すべての望みはかなえられる

あなたの人生のどんな条件も状況も、その源はすべてあなた一人にあることを認めなければなりません。(略)あなたの個人的人間関係、あなたの職業生活-あらゆる状況はほかの誰でもない、あなたが作ったものなのです。



こういう今流行りの引力の法則を、著者は「精神異常者のたわごと」で、自分の運命はすべて自分がもたらしたものだという考え方は経済的勝者たちから見れば非常に都合がいいにちがいない、と言っています。

私は引力の法則をオカルト(笑)←(巷でこっそり言われているらしい)と言うほど、否定的には思っていません。しかし事故や病気やお金まで念じることで引き寄せられるというのはありえへん、と感じます。全てがそんなもので説明できるほど世の中単純ではないよん、と。それこそ信じる人は救われる世界なので、人それぞれでしょうね。

他にも「転職ネットワーキング」の場が宗教の勧誘活動の場であったり・・・、などいろいろ問題があるようです。

著者はほとんどホワイトカラーの仕事をしたことがないこともあって、転職活動はなかなかうまくいきません。経歴のない著者がうまくいかないのは当然かと思いますが、怖いのはきちんとした経歴のある人もなかなかうまくいかない点です。

長期にわたる失業で、希望していなかったブルーカラーの仕事に転職する人も多くいるそうです。

読んでいて救いがあるのは、著者の本業がジャーナリストであるということ。取材のための転職活動なのです。これがもし本当の転職活動だったとしたら、せつなすぎます。しかし、本の中にでてくる人にとってはリアルなわけで。日本にも起こりつつある出来事な気がします。

ちょっとせつなくなったので、次は明るい本を読んでバランスをとります。

一部のリアルと一部の楽しい妄想を行き来できるのが読書のよいところです。

いつも読んでくださってありがとうございます。

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